嘘をつくリスク

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diary

小学生の弟が嘘をついていた。

塾の宿題をやっていると言っていたが、どうやらサボっていたらしい。

塾の先生にもいろいろ適当に言って宿題をしていないことを正当化していたのだろう。

それを知った母は烈火の如く怒り、弟もぎゃぴーというオノマトペが相応しいほどに泣いた。

僕はただ悲しかった。

勉強をサボりたい気持ちはわかる。

むしろサボりたいならサボっていいと思っている。

それなのに僕を騙して、サボっていたのがなにか悲しかった。

人は嘘をつく生き物だ。

怒っていた母も、どうしようもなくどうでもいい嘘をよくつく。

本人は嘘、もしくは誇張表現により他の人間をより円滑に動かしているつもりだろうが、もううんざり。

嘘をつくかつかないかでなく、他の人間に対し誠意を見せるのが、本当の意味での人付き合いだと思う。

勉強を強要されて、嘘をつかざるを得なかった弟も、強要していることを自覚しつつもそれが子供にとっていいことだと盲信している母も、どちらも可哀想だと思った。