身近にあるクリエイティブ・コモンズ的な、なにか

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今日は栄のオアシス21内のトミカショップへ行ってきました。

弟が大の車好きで一番安い380円くらいのミニカーを一つ買ってあげるだけで機嫌が良くなるので、結構な頻度で行くのです。

トミカショップの店舗はあまり敷地面積はないのですが、左奥の方に子供が自由におもちゃを使って遊べるスペースがあるので、土曜日でも混み合っていました。

小さな子供達が一心不乱にミニカーで遊んでいる姿はなんとも微笑ましい。(そんな、なかにもお気に入りのおもちゃを奪い合う熾烈さはありましたが)

大人達も童心に帰り、キラキラした目でミニカーを選んでいて本当にみんな車が好きなんだなという印象。

僕は財布に余裕がないので、一つしか買ってあげないのですが、弟はあれがいい、これがいいと悩みまくり、三十分くらいあれこれ思案していました。

店員さんも子供に優しい接客態度で好印象。

ミニカー購入後店の外に出たら、ちょうど大道芸を広場でやっていました。

正直技術的な面は大人の穿った目からみてしまうと、今イチでしたが、彼は観客を楽しませる要領を知っていて見せ物として十分以上に楽しかった。

最後に、もしよろしかったら帽子にお金入れてくださいと言いながらシルクハットに大きくデフォルメされた十円玉を入れてましたが、子供達は両親に貰ったお金を握りしめ、我先にと駆け寄ってシルクハットに入れていました。

僕も三百円お布施しました。(いかにもケチということがわかりますね)

それでふと思ったのです、今日の出来事はなんとなくクリエイティブコモンズ的だなぁと。

トミカショップは自社の所有物であるおもちゃを店舗内での使用に限り許している。

おもちゃを使って遊ぶという、お金を払う前にはトミカが所有している権利の一部をお客に共有させている。

あそこの遊べるスペースがなければ、僕と弟はあまり魅力を感じなくなってあの店に足繁く通うこともなくなるだろう。

おもちゃを買う客だけをターゲットにするのではなく、存分に遊んでもらって気に入ったら買ってくださいねという姿勢。

なんとなくクリエイティブ・コモンズの思想に共通しているなぁと思いました。

大道芸人に対してお金を支払う義務はない。

だけれども楽しませてくれてありがとうという感謝の意を込めて、なんら躊躇いなくお金をシルクハットに投じる人々。

芸をしたのだからお金を払って貰えるのが当たり前な状況ではなく、お互いを尊重し合って、対等な関係での感謝の気持ちとしてのお金。

なんというかこんな感じの方が、物を作る側と受け取る側の関係はいいなぁと思った今日この頃。

蛇足 僕はクリエイティブ・コモンズについてなんとなくこうなんだろうなという感じで理解しているので、認識に誤りがあるかも知れません。